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必見コラム「企業が生きる知恵」


  ビジネスモデル(利益を生み出す仕組み)

投稿日 2011/04/03

スペシャリティーカフェが教えてくれる”なくてはならない会社(お店)”のビジネスモデルとは?!

~効率から効果を生み出す仕組みをつくれ!!

日本マクドナルドのCEO原田氏は、
震災時以下のような対応をしました。

「今回の震災で私はまず、被害状況を知るために情報を整理させました。
「ピープル=P(人的被害の状況)」
「ソーシャル=S(社会的責任の状況)」
「ビジネス=B(事業の状況)」の視点から、
全国各地がどのようなダメージを受けたか、
「赤(甚大な被害)」
「黄(危機)」
「緑(問題なし)と色分けさせたのです。」

会社は規模により対応を迫られます。
そしてそれは、同時に企業風土が大きく投影されます。

日本マクドナルドは上場企業であり、そのため危機管理能力が非常に重視され、
先述のような判断基準で優先順位を明確にする内容を明示したのでした。

では今後日本で会社(お店)が生き残るためには、
日本マクドナルドのように優先順位を付け、現場へ伝えることが不可欠なのでしょうか?

この答えは、会社の企業風土でオンリーワンをアピールできるか、どうかにかかっています。

以前「米国ビジネスモデルセミナー」で“なくてはならない会社(お店)という内容で質問すると、
参加者は異口同音
「うちの会社(お店)は本当に、なくてはならないほどの商品やサービスがあるのでだろうか?」と返答したことがあります。

これからの日本では、なくてはならない会社(お店)でなければ、お客さんは、その会社(お店)の商品やサービスを購入してはくれないので、商品やサービスはオンリーワンであるべきです。

するとある人は、「いや、そんなことはない。 
 なくてはならない会社(お店)じゃなくても、 安くすれば売れる。」という質問をされました。

確かに安ければ売れます。
ただ、この場合、その会社(お店)が“信用できる”という要素が条件となります。

会社(お店)に信用がなければ、売れなくなる世界がもう目の前にやってきているのです。

では信用は何でつくるのか?

それは次の3つ

・ 商品
・ メッセージ
・ 企業風土 です。

先述の日本マクドナルドは、
・ ハンバーガーという商品で
・ 楽しさをメッセージとして伝え
・ 便利さ(時間)を優先することを企業風土にし、
利益を生み出す仕組みは、最高責任者の原田氏がプランしています。

こう言うと多くの方は、マクドナルドのような大企業、
そして原田氏だからできるのだと返答されます。

確かにこの意見に、間違いありません。

なぜなら会社(お店)は、
企業規模(マクドナルド)や、
企業風土(原田氏)が違うからです。

それでは、大企業ではない会社はどのようにして、
信用をつくればよいのでしょうか?

大企業も中小企業も
信用を構築する方法は先に挙げた以下の3要素( 商品 メッセージ 企業風土)です。
しかし、
当てはめる内容が違えば、オンリーワンになることで信用を勝ち取れます。

私が訪れたサンフランシスコのスペシャリティーカフェ(ベーカリーカフェ業態)は
数店舗経営の小さな企業でありながら、
大手企業のスターバックスやパネラブレッドに対抗できるオンリーワンのポジションを確立しています。

同社の3要素とは、
・全て素材からつくる商品群で
・本物をメッセージとして伝え、
・こだわりを企業風土にすることで、顧客に「このお店は違う!」と思わせているのです。

この会社の3要素(素材・本物・こだわり)を軸とするビジネスモデルは、
人の力によってのみ成しえる事が可能となります。
が、中小が人を育てるのに時間をかけていると価格でアピールする大手企業に負けてしまう可能性大です。

ではどうするか?

その為には、誰もが戦力になる仕組みをつくることです。

同社でインタビューしたら、店長がこんなことを言ってくれました。
「レシピは、数値で伝えるものです。
なぜならそうすれば、今日から来たパートの方でも十分売り上げに貢献できるから」

つまりこれから生き残る不動のビジネスモデルとは、
企業の大小を問わず、
誰もが戦力になることができる(効率)を追いかけ、
利益を生み出す仕組み(効果)を作り上げた会社(お店)なのです。




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