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必見コラム「企業が生きる知恵」


  トレンド

投稿日 2009/07/12

なぜファストファッションに人気が集まるのか!?

~贅沢品を持つことはファッショナブルではない時代がくる

以前からアメリカの優秀企業を中心に見てきた私は、
いつ日本で"どんな業態、業種"が、"環境(エコ)"というキーワードを
メッセージとして世の中に出していくのか、興味を持って見ていました。

すると伊勢丹が、偶然にもある期間限定で「グリーン=環境」をloving to natureというフレーズで、全館の売場で演出していたのです。

環境=グリーンキャンペーンというものは、スーパーのエコバッグから始まり、
イオンの越谷レイクタンモールに至るまで別段、今になって始まったものではありません。

が、デパートがこのメッセージを大々的に全館で取り扱ったことは、相当意味があります。

なぜならデパートは「流行=ファッション」を発信するところであり、消費者はその流れには敏感に反応するからです。

では"環境(エコ)"が時代をひっぱって行くようになれば、
今後消費者にどのような変化が起こるのか?

一言で言うなら、
「今後贅沢品を買うことが、ファッショナブル(流行)ではなくなる」ということです。

実はこの「今後贅沢品を買うことが、ファッショナブル(流行)ではなくなる」というトレンド、ファーストファッションが顧客に支持された理由でもあります。

あるメディアは、これから企業がどのようになっていくか?次のように語っていました。
「企業は、生死を懸けた消耗戦に突入したとみるべきです。
体力のある大手企業は、今後も顧客獲得のため、値下げ幅を拡大させていくでしょう。
しかし体力のない企業は、値下げ競争についていけず、売上げが大きく落ち込むことになります。」

このような状況の中、顧客に支持される企業とは?
それらは次に挙げる2つに分類されます。

1つは、景気が芳しくない中、価格訴求することで顧客の選択肢に取り上げられた企業

もう一つは、景気が芳しくない中、付加価値をアピールし顧客を喜ばせた企業 です。

原宿にオープンしたファーストファッションの"フォーエバー21"や"H&M"は、
そのシーズンだけの流行ファッションを、手頃な価格で売り出し、贅沢品を買わなくてもその感覚が味わえるようにしました。

しかもそれらのお店は、『そこにしかない商品』を扱うことで限定感満載なのです。

モノの余ったこれからの時代、多くの消費者を引き付けるには、まず”お得感”と”便利さ”というアプローチは必須です。
が、H&Mやフォーエバー21というファーストファッションが支持されたのは、それだけではありません。

これら企業は、トップファッションを手軽に味わえる商品構成にしっかりしたコンセプトを兼ね備え、それを企業ブランドにしてしまいました。

顧客は、H&Mを“最先端の流行を非日常でコーディネーションできる”と思っていますし、フォーエバー21を“手の届くプチセレブをカスタムメードできる”と感じています。

つまりファーストファッションは、ワンシーズンだけでいいと思わせる"価格"とその便利さ(気軽さとも言える)にプラス”幸福感”も提供しているのです。




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