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なぜ、アメリカの優良企業は世界でダントツなのか?H&Hコンサルティングは、米国企業の”利益を生み出す仕組み”を解き明かす専門家として、あなたの企業を成功へと導きます。

必見コラム「企業が生きる知恵」


  ブランド構築

投稿日 2011/07/26

三越伊勢丹のスタイルを売るブランドとは?

~商品がなくても"売れる売り場"で差別化する

ブランドとは、
顧客が「明らかに違いが分かる特徴」のことを指します。

ハーレーダビッドソン、ルイヴィトン、セブンイレブンなどの企業が代表的で、
これら企業は、商品だけではなく、その背景にあるストーリーが際立っていることが特徴といえます。

三越と伊勢丹も、百貨店としての歴史は異なりながらも、
1つのブランドを確立した会社(お店)です。

ではこれら企業のブランドとは?

伊勢丹のブランドとは、ライフスタイル提案、
方や三越のブランドとは、贈答用に使用する包装紙そのものです。
(今の40代はこの包装紙に価値を親と共有していない)

ブランドは、分かりやすくて、時代を超えた
普遍的な価値を持たなければなりませんし、
ブランドは使用法によっては、
諸場の刃(オンリーワンになるけれど売れなくなる)になる可能性もあります。

大阪の三越伊勢丹のフレグランス売場は、まず売場で花を見せ、販売員がお客様と共に、”私だけの”香水をつくるプロセスを共有することで、商品がなくても、売れる売場をつくり、ブランド価値を高めていく戦略をとろうとしています。

しかし、ブランド名を前面に出さず、商品が見えない売場では、不景気の反動で、今、非日常感の中で、すぐにでも何かが欲しいというニーズを持ったお客さんの目には、三越伊勢丹は、欲しいものがない売場とうつるかもしれません。

今百貨店は、時間をかけ、優良顧客を育てていくのか?
それとも、時間をかけず、今までとはまったく違う付加価値を訴求していくのか?どちらを選択するかという判断を迫られています。

そして、デフレと共に先行き不透明な景気の中、閉塞感を感じている消費者は、
その反動で、満腹感(お得でたくさん又は高頻度で買うこと)を求めるか?
満足感(ここ、今、私だけしかない限定感で買うこと)を求めるか?
どちらかを優先しながら、時にはミックスした消費をしたりしています。
これから10数年間を左右する、
売れるための付加価値は、<本物・こだわり・情熱>です。

つまり百貨店が今後勝ち残る(生き残る)には、先の3要素をどのように最適化し、お客さん目線に合わせるかが、”売れるか、売れないか””儲かるか、儲からないか”の分岐点になるのです。





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