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必見コラム「企業が生きる知恵」


  コンビニ

投稿日 2009/02/13

不況下で成功するコンビニが教えてくれる競合対策!!

~本物コーヒーが差別化の武器になる

日本の皆さんは、メディアでの報道を頼りにすると
アメリカはサブプライムで日本以上に大変だと想像されるかと思いますが、
実際現地を訪れてみるとそんな感じはあまりありません。

現実には、数千人から万単位でレイオフが始まり、
小売企業も売上げの伸びないフォーマット(売り方)のお店を、
閉め始めたりしてはいます。

しかし、家の価格を参考にすると、ロサンゼルスでもよい場所であれば、
8千万円が最低価格で、いっこうに値下がりもせずに、
サブプライム何?といった状況でもあるのです。

確かにアメリカの消費者は、先の見えない今、
無駄な消費は控え、節約には走ってはいますが、
このように価値あるものは値下がりせずに取引されています。

では今後、サブプライムという不況とは関係などどこ吹く風で
成長する不況に強いビジネスとは何かと言うと”コンビニエンスストア”そうコンビニなのです。

日本では小売大手イオンとコンビニ、ファミリーマートが電子マネー事業で業務提携し、全国ファミリーマート6800店舗でイオンの電子マネー「WAON」が利用できるということが報道されたりしています。

イオンは6800店舗で電子マネーを使ってもらう機会が増え、
方やファミリーマートは顧客の便利さアップと同時に
WAON利用層の拡大を狙うのでしょう。

この提携の狙い、日本ではセブン&アイ・ホールディングに対抗することなのでしょうが、なぜコンビニだけがこのように話題になる、不況時でも人気のでるビジネスなのでしょうか?

その理由とは、次のようなものです。

・ 商品数が少ないので、買い物時間が短い

・ 買い物時間が短いので、無駄使いもしない

・ 便利なもので商品を構成しているので楽しい

事実アメリカで訪れた日本発のコンビニ店舗もやはり同じような理由で売上げを伸ばしているそうです。

が、一つ興味深い違う点がありました。

それはアメリカのコンビニが、日本の弁当のような中食を売りにはせず、コーヒーを売りにしているところでした。

アメリカでは、コーヒー=ドリップコーヒーです。

だから、コンビニでも必ずドリップを提供しているのです。

しかし、日本のコンビニでは、ドリップコーヒーを扱わず、
その代わりに、缶コーヒーなどを扱いそれに対応しています。

アメリカ人にとって、ドリップコーヒーとは本物のコーヒーと同じ意味でもあります。

ということは、アメリカのコンビニには、ドリップのコーヒーと言う本物感があるということです。

アメリカ人にとって、本物とは、コーヒーを入れるコーヒーメーカーがお店の中にあることを指すのかもしれません。

では日本のコンビニには、これと同じような本物感が存在するのでしょうか?

もし、あなたが日本でコンビニと競合しているなら、
決して弁当に代表される中食で対抗せず、
アメリカのコンビニの売りである「本物コーヒー」を扱うことで対抗してみたらいかがでしょうか?

価格競争しない競合対策とは、このように同じ商売を他の国で見ることで見つけ出すことができるものでもあるのです。







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