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必見コラム「企業が生きる知恵」


  少子化

投稿日 2007/10/04

少子化はビジネスチャンスになる

~グルメ体験で成功する外食ビジネス成功のキーワード

最近セミナーで少子化に関する質問を数多く受けます。

内容は、「少子化でマーケットが小さくなるけれど、このままで大丈夫でしょうか?」というものや
「やはり、今やっているビジネスは客数を期待できないのでやめたほうがよいでしょうか?」というものまで様々です。
今回は、外食業態のクライアントから質問の多かった少子化に焦点をあて、米国流企業の成功事例をもとに少子化を打破するビジネスモデルを解説いたします。

タイトルは、「米国流だから成功する~グルメ体験で成功する外食ビジネス成功のキーワード~」です。


十数年間、米国で生き残っている外食企業を見続け、気になる成功企業にサブウェイがあります。

この企業は1965年創業以来「本物志向」というキーワードで成功し、現在世界にFCを中心に2万店舗展開しています。

顧客の前でパンの種類から、はさむもの、そして調味料までオーダーを取り、カスタムメードするのです。


*subwey eat fresh


消費者は、ここでサンドイッチを買うのではなく、自分だけのサンドイッチを作ってもらうのです。

皆さんも行きつけのお店に行って、「味を薄口であれとこれを入れて」と注文し、作ってもらったという経験をお持ちではないでしょうか?

サブウェイは、このような行きつけのレストランを思い出させるコンビニエンスフードショップなのです。
アメリカは、平均出生率が2.19人と言われていますが、白人層だけに限って見ると間違いなく少子化傾向です。
そんな白人層は、「本物」にこだわり、健康を意識するため、サブウェイのような野菜の沢山入ったオーダーメイド外食を支持しているのです。

ではこのオーダーメイドの売り方がなぜ支持された理由とは次のようなものです。

・贅沢でグルメ感覚を味わえる
パンの種類が4つ、トッピング7つ、野菜6種類、ソース10種類を選び、はさむものも自由自在

・素材を調理しない
サンドイッチは素材そのままなので、調理済みを食べるより、栄養がある


*野菜の選択ができます


・出来立て
目の前で作ってくれるので、出来たて。

・メニューを信頼できる
何を入れているのか、調理の過程を見ることが出来るので信頼できる

日本で少子化が起こると親が子どもをかまう時間が増え、
1・子どもへの健康志向
2・子どもへの本物志向 になります。

これから日本の外食ビジネスは、少子化に向けてサブウェイのように、オーダーメイド方式を採用し、素材を調理せず提供することで、グルメ体験ができる日本導入可能な米国流ビジネスモデルを作り上げなければ、少なくなる客数を取り合うことしか残されていないのです。

米食が主である日本で今成功している回転寿司はまさしくこの形の成功事例だったと言えるでしょう。

しかし、コストダウンの限界に達した鮮魚コストと、鮮魚をネタとする廃棄ロスを考えるともう利益率の限界が来ているのではないでしょうか?

サブゥエイ成功の極意を寿司を含めた外食に導入すれば、少子化をビジネスチャンスとみることができるのです。


関連URL
■ サブウェイジャパンホームページ  http://www.subway.co.jp/index.html
■ サブウェイアメリカホームページ  http://www.subway.com/subwayroot/index.aspx


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